ネガティブな思考に囚われ、ぐるぐる考えてしまう。過去の嫌な出来事を思い出し、未来に不安を抱き、ネガティブな思考のループに陥ってしまう。過去と未来に囚われ、今を疎かにしてしまっている。心は過去や未来のことを考えることで、過去や未来を彷徨い、今にいない。

ネガティブな思考のループを断ち切りたい。その方法こそが、書く瞑想とも呼ばれるジャーナリングである。
 ジャーナリングとは、紙に自分の思考をありのまま書き出し、文字にした思考を読み返すことで、自分の思考を客観的に見る技法である。自分の思考や感情と距離が取れると、自分のありのままの姿が見えてくる。すると例えば、自分を批判的にジャッジしていた思考に気づくことがある。気づくことで、その自己批判的な思考を手放しやすくなる。執着を持って握りしめていた拳の力を緩めることができる。やがて自己受容的な態度へと心は変化し、気持ちが楽になってくる。
 これはジャーナリングの効果のほんの一例に過ぎない。ジャーナリングを習慣にすることで、様々な気づきや効果が得られることだろう。