記述行為の「作法」を体得する、対話的修練の場。
ヴィパッサナーの実践知を補助線に、内省の技法を「自らのもの」とする講義。
「書く瞑想(ジャーナリング)」は、紙とペンさえあれば独りで完結しうる、極めて自律的な精神の技法である。 著者が本書で詳述するように、湧き上がる思考を記述し、それを読み返すという反復行為こそが、無意識を可視化し、自己を「対象化」するメタ認知への道筋となる。このプロセス自体に、他者の介入が必須なわけではない。
では、なぜ著者はあえてマンツーマンの講座という形式をとるのか。 それは、この技法が単なる「書き出し」に留まらず、自己の思考パターンを深く読み解くための「問いの立て方」や「深掘りの視点」を要する高度な知的実践だからである。「ジャーナリングサロン サティ」が提供するのは、この内省の作法を、独習よりも遥かに高い純度と速度で体得するためのトレーニングの場である。
本講座の特異性は、指導者がヴィパッサナー瞑想の修行者であるという点にある。 ここで重要なのは、講師が何か超越的な真理を教授するわけではないということだ。講師が提供するのは、自身の修行と、発達障害による苦悩を緩和させてきた過程で培われた**「心の反応パターン(自動思考の癖)」に対する実存的な経験知**である。 講師はこの経験知を背景に、受講者が書き出したテキストを分析する。「なぜその言葉を選んだのか?」「その感情の背後にある前提は何か?」。講師は受講者が見落としている思考の死角に対し、適切な「テーマ(問い)」を提案する編集者として機能する。
受講者は、この対話的循環(書く→読む→語る→提案を受ける)を通じて、瞑想におけるサティ(直感的な気づき)とは異なるアプローチである、「記述と読み返しによるメタ認知」の精度を高めることになる。 それは、自己の思考と距離を取るための「視座」の獲得である。講座という補助線を借りてこの感覚を身体化した者は、やがて独りになっても、迷うことなく自己の内面と対峙し、人生の流れを整えることができるようになるだろう。
本講座は、ジャーナリングという一生モノの道具を、正しく、深く使いこなすための、技術伝授の場と言える。
詳細・受講申込: https://journaling-salon-sati.com/