ジャーナリングで思考の癖を明らかにし、手放す。私がこのサイトやSNS、拙著でよく書いていることだ。認知行動療法では、人間の持つ思考の癖がたくさん紹介されている。認知行動療法とは、「自分を苦しめる自分の考え方や行動に気づいて、現実に適応できるバランスの良い考え方や行動に変えていく心理療法」だ。
認知行動療法では、何かが起きた時に、その出来事に対して自動的に頭に浮かんできた思考を「自動思考」と呼んでいる。自分を苦しめる自動思考を明らかにして、現実に適応できる思考に変えていこう、というのが認知行動療法だ。思考だけでなく行動も変えていく。
今回は、認知行動療法で紹介されている思考の癖を参考に、自分の思考の癖を炙り出した私の事例を紹介していく。
認知行動療法で紹介されている思考の癖に「部分的焦点づけ(心のフィルター)」というものがある。これは、悪いことばかりに意識をフォーカスして、他の良い面を見ない、視野狭窄な状態を言う。
私は、自分に部分的焦点づけの思考の癖が無いか探した。するとあった。私にはある仲の良い友人がいるのだが、仲の良い友人とはいえ、私の苦手な言動もあった。私はその言動にばかり囚われて、視野狭窄になっていた。その友人の良い面をほとんど忘れていた。
そのことに気づくと、その友人の良い面がたくさん見えてきて、その友人に対する見方が変わった。
また、ひとつのことにずっと囚われてしまう心の傾向も見えてきた。私は、友人のその言動(私の苦手な言動)にずっと悩まされていた。そのことに囚われて、そのことばかりに意識がフォーカスしていた。生活の他のことはたくさんあるのに、そちらに意識を向ける時間やエネルギーが減っていた。
また、その友人の苦手な言動に関しては、解決法も見つかった。
というわけで、「部分的焦点づけ」をテーマにジャーナリングをやってみよう!すぐには思い浮かばない人も、「いつも頭を悩まされていること」や「最近、いつも気になっていること」などを書き出してみると、見つかるかもしれない。